ロバートソン、ウィリアム ロバート

Robertson,William Robert
(1860−1933)

イギリスの将軍;大戦後期の参謀総長

兵卒から身を起こしイギリスの陸軍で最も高位に上りつめた。第1次大戦参戦国で唯一の例である。

10年間一般兵卒をつとめあげた後士官登用試験をパスした。そして始めて兵卒あがりで参謀大学に入学した。第1次大戦開戦後、BEFでフレンチの参謀長をつとめた。その時、BEFの全兵站を担当した。常に兵士だった時の気持ちを忘れず、兵站の維持に全力をあげ郵便配達は西部戦線でイギリス軍が最も優れていたと言う。この姿勢は本国に転じても変わることがなかった。

その後帝国参謀総長に転属し、いわゆる西方派の筆頭となった。またそれは西部戦線を重視しヘイグを支持することになった。

東方派の首相ロイドジョージとも対立し勝利は西部戦線からしか生まれないと主張し、いかなる資源の分散にも反対した。ロバートソンは1918年2月解任され、本国部隊の司令官に転属させられる。しかしその後の戦争の経緯はロバートソンの主張が正しかったことを立証した。

ライン駐留軍司令官ののち元帥に昇進した。近代戦についての理解は深かったが、なぜヘイグを支持したかは疑問とされる。戦後これについて聞かれ、「一旦報告したのち決定があったなら、全力を尽くすのみ」と答えたという。ヘイグは生涯の上官だったということか。

自分が卑せんから身を起こしたことについて、自ら口外することはなかった。しかし語頭のH音を正しく発音することもなかった。(ホーリスをオーリスといったので有名である。)



自伝;From Private to Field Marshal, London, 1921
自著;Soldiers and Statemen, London, 1926
Bonham-Carter, V., Soldier True : the Life and Times of Field Marshal Sir Wiliam Robertson, London, 1963
Woodward, D., The Military Correspondence of Field Marshal Sir Wiliam Robertson, London, 1990

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